2025.09.24

プルリアルとリジュランの違いは?成分やおすすめの方の特徴など徹底比較

肌のエイジングケアとして注目されているプルリアルとリジュラン。しかし、どちらも含まれる成分や効果が似ていることから、違いが分からず、どちらを選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、プルリアルとリジュランの成分や製剤の種類、効果の特徴や違いを徹底的に比較し、あなたに合った選び方のポイントを解説します。

プルリアルとリジュランはどちらも肌育注射の1種

プルリアルとリジュランは、いずれもポリヌクレオチド(PN)を主な成分とする肌育注射です。肌育注射とは「肌を育てる」という考え方に基づいた治療で、有効成分を直接注入して肌機能や細胞に働きかけることで、再生力を高めることを目的としています。

主成分のポリヌクレオチドはサケから抽出される成分で、肌の自己再生力を高め、コラーゲンの生成を促す働きが期待できます。人体への親和性も高く、安全性の高い「PN製剤」として幅広く使用されています。さらに、プルリアルとリジュランはヒアルロン酸を含む点でも共通しており、効果にも類似点がいくつか見られます。

プルリアルとリジュランには、主に以下のそれぞれ3種の製剤があります。

プルリアルリジュラン
・シルク:目元のしわ改善
・デンシファイ:肌再生や保湿
・バイオスカルプチャー:たるみや肌質改善
・リジュランi:目元のしわ改善
・リジュランHB:肌再生や保湿
・リジュランS:傷跡の改善

目元のしわ改善に有効な「プルリアルシルク」との類似製剤は「リジュランi」です。肌再生・保湿効果のある「プルリアルデンシファイ」との類似製剤は「リジュランHB」となります。主にこれらが類似製剤として比較対象となります。

なお、「プルリアルバイオスカルプチャー」は、PN製剤ではなくヒアルロン酸の混合製剤です。リジュランとは異なる製剤と考えてよいでしょう。

また傷跡の改善に特化した「リジュランS」は、対応するプルリアルの類似製剤はなく、独自の効果を持つPN製剤といえます。

プルリアルとリジュランの違いはポリヌクレオチド(PN)の純度

プルリアルとリジュランの主な違いは、主成分であるPNの純度です。

製造国がルクセンブルクのプルリアルは、天然サケからPNを抽出し、さらにタンパク質をすべて除去することでPNの純度を高めています。
一方、製造国が韓国のリジュランは、養殖サケからPNを抽出し、タンパク質が一定含まれています。

いずれも安全性が確保された製剤ではありますが、より純度が高く、アレルギー反応のリスクが低いのは、プルリアルといえるでしょう。

以降では、類似する製剤別により具体的に違いを比較しました。

プルリアルシルクとリジュランiの比較

目元などの皮膚の薄い部位に最適な「プルリアルシルク」と「リジュランi」の違いは以下のとおりです。

プルリアルシルクリジュランi
主成分PNPN
PNの濃度0.75%2%
1本あたりの要領2cc1cc
主な効果・目元のしわ改善
・クマの改善
・口元の小じわ改善
・首のしわ改善
・目元のしわ改善
・口元の小じわ改善
・ハリ改善
・ボリュームアップ
特徴皮膚が薄い箇所に最適化されたPN濃度により粘度が低くサラサラしているため、注入後の凹凸やダウンタイムが少ない。高いPN濃度により組織の再生作用、抗炎症作用、ボリュームアップ効果が期待できる。目のキワまで細かく注入が可能。
価格1本2cc:49,800円1本1cc:30,350円

プルリアルシルクとリジュランiは、いずれも皮膚の薄い箇所に使われる製剤ですが、PN濃度には違いがあります。

プルリアルシルクの大きな特徴として、PNの濃度が低いことで粘度が低く、吸収されやすい点があります。そのため、注入後の凹凸やダウンタイムが少ないメリットがあります。

リジュランiはPNの濃度が2%と高いですが、粘度は低くされているため、目元の細かいしわ改善に有効です。しかし、注入後の凹凸やボコつきなどは、プルリアルと比較すると残りやすい可能性があります。

プルリアルデンシファイとリジュランHBの比較

非架橋ヒアルロン酸を含み、肌の再生や保湿効果のある「プルリアルデンシファイ」と「リジュランHB」の違いは以下のとおりです。

プルリアルデンシファイリジュランHB
主成分・PN
・非架橋ヒアルロン酸
・マンニトール
・PN
・非架橋ヒアルロン酸
・リドカイン
PNの濃度1%1%
1本あたりの要領2cc1cc
主な効果・顔全体の肌質改善
・赤みや色ムラの改善
・ハリ・弾力の改善
・保湿効果
・皮膚の活性化
・ハリ・弾力の改善
・くすみ・小じわの改善
・保湿効果
特徴マンニトールが含まれていることで、効果の長い持続性が期待できる。リドカイン(麻酔)が含まれていることで、施術中の痛みが軽減できる。
価格1本2cc:58,000円1本1cc:35,350円

プルリアルデンシファイの大きな特徴として、マンニトールという成分が含まれていることが挙げられます。マンニトールは、ヒアルロン酸の分解を遅くする作用があることから、より長い効果の持続性が期待できます。

リジュランHBは、リドカインという麻酔が含まれています。「痛くないリジュラン」とも呼ばれ、施術時の痛みが抑えられるメリットがあります。

あなたはどっち?施術ごとおすすめな方の特徴

プルリアルとリジュランの主な違いはPNの純度で、他にも製剤ごとに細かな違いがあります。また、類似製剤の比較に関していえば、プルリアルの容量は2cc、リジュランは1ccの違いがあります。

それぞれの違いを踏まえて検討してみましょう。

プルリアルがおすすめな方

プルリアルは、タンパク質を完全に除去したPN純度の高さが特徴で、アレルギー反応のリスクが低く安全性が高い製剤です。さらに、リジュランと比較すると1本あたりの容量が多く、1回の施術で広範囲の注入が可能となります。

主に以下のような方におすすめです。

【プルリアルシルク】

  • 高いPN純度の安全性を重視したい方
  • 注入後のダウンタイムを抑えたい方
  • 1度で広範囲に注入したい方
  • 目元のクマ・小じわを改善したい方
  • 口元の小じわを改善したい方

【プルリアルデンシファイ】

  • 高いPN純度の安全性を重視したい方
  • 1度で広範囲に注入したい方
  • 長い効果の持続性が欲しい方
  • 他の施術前に肌の土台を整えたい方
  • 肌の乾燥やくすみが気になる方
  • 顔全体の肌質改善がしたい方

リジュランがおすすめな方

リジュランは、プルリアルと比較して価格がリーズナブルです。ただし、1本あたりの容量はプルリアルの半分となるため、気になる箇所の集中的なケアとして使用するとコスパがよく、定期的に治療を続けやすいといえます。

主に以下のような方におすすめです。

【リジュランi】

  • 高いPN濃度の製剤を選びたい方
  • 目元を集中的にケアしたい方
  • 目元のハリを改善したい方
  • 口元の小じわを改善したい方
  • 費用を抑えて肌育治療を受けたい方

【リジュランHB】

  • 高いPN濃度の製剤を選びたい方
  • 施術中の痛みが心配な方
  • 費用を抑えて肌育治療を受けたい方
  • 肌ダメージを修復したい方
  • 肌の保水力を上げたい方
  • ハリと弾力を改善したい方

プルリアルとリジュラン|自分に合った施術で肌質改善

プルリアルとリジュランは、似たような効果や特徴を持つ肌育注射です。いずれも安全性があり、しっかり効果の出る製剤であるため、容量・価格・独自の効果・特徴などを目安としてご自身に合った製剤を選ぶとよいでしょう。

ネオスキンクリニック恵比寿では、さまざまな美容皮膚科施術のなかから、患者さま一人ひとりに適した治療をご提案いたします。プルリアルとリジュランでどちらがよいのか迷う方は、お気軽に当院へご相談ください。肌育治療や肌悩みの疑問にもお答えいたします。

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