インモードリフトとハイフの違い|効果やメリット・デメリットを解説
“切らないたるみ治療”として人気のインモードリフトとハイフ。どちらも似た効果や特徴を持つため、どちらを選ぶべきか迷う方も少なくありません。本記事では、使用するエネルギーや効果の違いを比較し、自分に合った施術を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。
インモードリフトとハイフの違い
インモードリフトとハイフは、いずれも外科的なアプローチなしで手軽に受けられる人気の美容医療です。
類似した特徴もいくつかありますが、使用するエネルギーや照射範囲、効果に違いがあります。
インモードリフトは、高周波(RF)を用いて真皮層や脂肪層に照射します。比較的浅い層に照射し、広範囲に熱を加えることで、肌の引き締めだけでなく脂肪減少効果が期待できます。
一方、ハイフは超音波の熱エネルギーを使用します。皮膚深層のSMAS筋膜まで照射して、筋膜層のたるみからしっかり引き上げる施術です。
2つの施術の特徴を、以下の表にまとめています。

その他のたるみ治療との違い
たるみ治療はハイフやインモードリフトだけでなく、糸リフトやフェイスリフトなども代表的な治療に挙げられます。
インモードリフトとその他治療との主な違いは、以下の2点です。
- 注射やメスを使わない非侵襲的な施術であること
- 脂肪を減らす効果も期待できること
糸リフトやフェイスリフトは、麻酔がともなう外科的なアプローチとなります。一方、インモードリフトは麻酔不要で非侵襲的な治療です。
また、インモードリフトはたるみ改善と同時に脂肪減少効果が期待できる点が大きな特長です。ハイフを含む糸リフトやフェイスリフトは、たるみ改善やリフトアップが主な効果であり、痩身効果は期待できません。
インモードリフトとは?
インモードリフトは、高周波技術を利用したたるみ改善治療です。2種類の異なる機能を融合させ、脂肪を破壊しながらリフトアップも叶います。
インモードリフトは、もともと美容医療機器を製造・販売するイスラエルのIMNODE社が開発したことから、現在はそのまま施術名として浸透しています。
美容大国韓国で人気であることから日本でも話題になり、注目を集めています。
メスを使わない施術方法
インモードリフトの施術では、メイクオフした肌にジェルを塗り、ハンドピースを滑らせて高周波を照射していきます。痩身やたるみ改善など目的によってハンドピースを変えながら、施術をおこないます。施術時間は、施術箇所により異なりますが、30〜60分程度です。
メス不使用のため、施術中に大きな痛みは感じません。皮膚組織を吸引して高周波の熱を伝えるため、圧迫される感覚やじんわり温かさを感じることがありますが、麻酔は不要です。
インモードリフトで期待できる効果
インモードリフトでは、主に皮膚の引き締め・輪郭形成・リフトアップ・脂肪減少などの効果が期待できます。
輪郭や二重あごが気になる部位に照射することで、選択的に余分な脂肪細胞だけを破壊できます。破壊された脂肪細胞は再生しないため、照射部位はリバウンドがしづらいこともメリットです。
また熱ダメージによりコラーゲンの生成を促進することで、肌にハリや弾力を与える効果も期待できます。
「Forma」と「MiniFX」って?
「Forma」と「MiniFX」は、インモードリフトの機器に搭載された2つの異なる機能、施術のことを指します。
「インモードリフトForma」は、高周波エネルギーを比較的浅い真皮層に照射し、38〜43℃の温度に保ちながら加熱します。この熱ダメージにより、コラーゲン収縮とエラスチン生成を促進し、肌の引き締め・リフトアップ効果が期待できます。
一方「インモードMiniFX」は、皮膚組織を吸引しながら広範囲の脂肪組織までアプローチします。40〜43℃の熱エネルギーと、高電圧RFを照射することで脂肪減少が期待でき、二重あごの改善や輪郭形成に効果的です。
日本で導入されている多くの「インモードリフト」の機器は、FormaとMiniFXの2種類の技術を融合することで、脂肪を破壊しながらリフトアップができる仕様となっています。
インモードリフトのメリット
インモードリフトの主なメリットは、非侵襲的でありながらさまざまな効果が期待でき、さらに価格がリーズナブルな点が挙げられます。以下で詳しく解説します。
安全性が高く手軽
インモードリフトはアメリカFDA承認の機器で、自動温度管理機能とRFエネルギー制御機能が搭載されている安全性の高い施術です。
注射やメスも使わないため、施術の痛みは最小限で傷跡の心配も不要です。ダウンタイムも比較的短くて済みます。
部分的な痩身や引き締めが可能
インモードリフトには2種類の機能が搭載されており、期待できる効果も多岐にわたります。とくに部分痩せと引き締めが同時に叶う、一石二鳥の施術であることは、他にない大きなメリットです。
また、肌質改善や小顔効果など、個々の目的別に施術をカスタマイズできる点も魅力といえます。
価格が手頃
メスを入れる外科的な施術に比べて、安価に受けられることもメリットです。
定期的に受けることで効果を実感できる施術であるため、通いやすい価格でケアできることもポイントです。
インモードリフトにデメリットはある?
インモードリフトは皮膚組織を吸引し、熱を加えることから、人によっては一時的な腫れや内出血が生じる場合があります。ダウンタイムは4日程度とされています。大事なイベントの前日などに受けることは避け、事前に受けておくのがよいでしょう。効果の実感も、施術後数日〜数週間で実感される方が多いようです。
また、複数回の施術が推奨されているため、1回で大きな変化が欲しいという方は、外科的な施術を検討した方がよい場合があります。インモードリフトは、2週間ごとに3〜6回程度受けることで、より効果を実感しやすいとされています。
ハイフとは?
ハイフは、皮膚の奥深くの筋膜層に超音波を集中させて照射し、引き締め効果やたるみ改善が期待できる施術です。SMAS層と呼ばれる深層にアプローチできるため、肌奥からしっかりたるみを引き上げたい方に推奨されます。
インモードリフトと同様に「切らないたるみ治療」として人気があり、多くの院で取り扱いがあります。
ハイフで期待できる効果
ハイフは、深層からの強力なリフトアップ、たるみ改善が期待できます。さらに、超音波で受けた熱ダメージの治癒の過程で、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、ハリや弾力のある肌がつくられます。
さらに1回の施術で皮膚の異なる3層に照射するため、真皮層(浅い層)にもアプローチでき、肌質改善も見込めます。
エステのハイフと医療機関のハイフは別物
エステサロンで提供しているハイフと、クリニックの医療ハイフでは、効果や安全性が大きく異なります。以前はエステで気軽に受けられるハイフもありましたが、安全性の観点から厚生労働省からも注意喚起の文書が発表されています。
HIFU機器は本来医療機器であり、医療機関で医師の管理のもと使用できるものです。ハイフを検討する際は、必ず信頼できるクリニックで施術を受けるようにしましょう。
ハイフのメリット
超音波をより深層に照射するハイフは、ダウンタイムが短く抑えながら、施術直後でも効果を実感しやすいなどのメリットがあります。以下で詳しく解説します。
ダウンタイムが短い
ハイフは狙いを定めた層にピンポイントで照射するため、皮膚表面や周囲の組織を傷つけません。火傷の心配もなく、ダウンタイムがほとんどないのがメリットです。当日から化粧も可能です。
即効性が高い
ハイフは、施術の直後から皮膚表面の引き締まり効果を感じられることが多く、効果の即効性が高いといえます。その後、約3週間後にコラーゲン生成が促進され、リフトアップ効果も感じられます。
効果のピークは1〜2ヵ月後で、3ヵ月〜半年ほど効果が続くとされています。施術の頻度も3ヵ月〜半年に1度で済むこともポイントです。
価格が手頃
インモードリフトと同様、メスや注射を使わない施術であるため、価格がリーズナブルです。
手の届きやすい価格で、無理なく続けられるでしょう。
ハイフのデメリットはある?
ハイフは施術中、照射の部位によっては骨に響くような痛みを感じることがあります。とくにフェイスラインの骨に近く、皮膚が薄い部位には痛みが生じやすいといわれています。しかし、基本的に麻酔は不要で、我慢できる程度の痛みとされています。
また、顔に脂肪が少ない方は、ハイフによって顔がコケてしまう場合もあります。従来のハイフでは筋膜層にアプローチしますが、ハイフの熱によって脂肪が分解されるケースがあり、頬コケが生じることがあるのです。そのため、お顔のたるみの状態や脂肪のつき方によっては、ハイフが適さないケースもあります。
インモードリフトとハイフ、どちらを選ぶべき?
インモードリフトとハイフはいずれも、糸リフトや注射、外科的な施術は避けたい方に最適な施術です。インモードリフトは皮膚の浅い層にアプローチする施術で、ハイフは皮膚の深層にアプローチする施術という違いがあります。
なお、2つの施術を併用して、異なる層にアプローチする併用治療も可能です。
ここでは、それぞれの施術の特徴を踏まえたうえで、どのような方にどちらの施術がおすすめかをご紹介します。
インモードリフトがおすすめな方
ハイフはたるみ予防やリフトアップ目的として用いるため、たるみが生じていない10〜20代の若年層には推奨されないこともあります。このような点から、ハイフは以下のような方におすすめです。
- 肌のハリ・弾力を改善したい方
- 顔にある程度の脂肪がある方
- ダウンタイムが少ない施術を受けたい方
- メスを使わずに小顔を目指したい方
まとめ
インモードリフトとハイフは類似点が多くありますが、同時に異なる効果や特徴もあります。インモードリフトは高周波(RF)の熱エネルギーを使用し、ハイフは高密度な超音波の熱エネルギーを照射します。また、アプローチする皮膚の層は、インモードリフトの場合は真皮層、脂肪層になります。ハイフはSMAS筋膜のより深い層にアプローチできます。
どちらの施術がよいか、と一概に良し悪しをつけることはできません。患者さまのお肌の状態・ご年齢・たるみの程度・脂肪の付き方などによって、適切な施術は異なるからです。
SBC NEO Skin Clinic恵比寿では、「韓国に行かなくても最新の肌管理を、より身近に、よりリーズナブルに」をコンセプトに、インモードリフトやハイフをはじめとした、最新トレンド美容皮膚科治療を取り扱っています。
インモードリフトとハイフ、どちらがよいか迷われた方は、まずは当院のカウンセリングにてご相談ください。お肌の状態をカウンセリングし、ひとり一人に合ったカスタマイズ治療をご提案いたします。